魅惑的な言葉に聞こえる「大人の関係」。
成熟した男女が割り切ったお付き合いをすることに、憧れを抱く人もいるかもしれません。
そんな「大人の関係」には、種類がありそれぞれの特徴があります。
そのメリットやデメリット、お付き合いを楽しむコツをしっかり理解したうえで、お互いの繋がりを持つようにしてくださいね。
これを読めば「大人の関係」の全てが分かるはずですよ。
「大人の関係」ってどういうもの?
「大人の関係」とは一般的に、恋愛感情を持たない男女が肉体関係を持つ割り切った交際をすることを指します。
普通のカップルでも、程よい距離感を持つ2人のことを「大人の関係」と呼ぶこともありますが、それは常識的で大人としてのモラルや品位を持っているという意味。
ここで説明する「大人の関係」は、体だけの関係で、心には介入しない交際のこと。
どのような「大人の関係」があるのか5つに分けて解説します。
大人の関係と呼ばれる交際5つ
不倫|結婚した男女の交際
男女のどちらかが結婚していたり、どちらかが結婚しているにも関わらず、関係を持つことが「不倫」。
両者とも既婚者である場合は「W不倫」と呼ばれます。
既婚男性や既婚女性が、結婚願望のない異性と関係を持つと、後腐れのない刺激的な疑似恋愛を楽しむことができ、相手に縛られることのなく都合のいい関係になれることがメリット。
道徳的、法律的に「いけないこと」をしている背徳感でスリルを味わえ、より燃え上がる傾向が。
ただし、バレてしまうと面倒なことに巻き込まれたり、周りの目を気にして会わなければいけないのでカラダの関係だけになってしまうことも。
愛人|金銭を受け取り特定の男性とだけの交際
一定の金銭を受け取り、特定の男性とだけ交際するのが「愛人」。
男性は、金銭的に余裕のある既婚者の場合が多く、女性の生活の面倒を見る代わりに、自分の好きな時に一緒の時間を過ごします。
女性にとっては、衣食住の保証をしてもらえて、好きなものを買ってもらえるメリットがありますが、相手の要求に応えなければならない窮屈さと、男性の心変わりから簡単に切り捨てられてしまう危険性も。
最近では、経済力のある既婚女性が、独身男性を愛人として囲うことも増えてきました。
愛人関係の場合は、相手が自分以外のパートナーを作ることを嫌う傾向があるため、金銭的に困ることはなくてもプライベートにおける不自由さがある関係だとも言えます。
パパ活|男性から金銭的援助を受ける交際
食事やショッピング、デートの対価として男性から金銭的援助を受ける交際が「パパ活」。
肉体関係を結ばなくても、一緒に過ごすことでお小遣いをもらえるので、若い女性でもアルバイト感覚で楽しむことが出来るのがメリット。
男性にとっても、決まった金額を支払うことで、気軽に若い女性と恋愛気分を味わえる気軽な関係と言えます。
一般的にデート一回の金銭的援助の相場は1~3万円で、定期的に会うケースでは月5~6万円となっています。
中には、肉体関係を迫られることもあり、援助交際に発展してしまう危険性も。
セックスフレンド(セフレ)|肉体関係だけの交際
お互い恋愛感情を持たず、肉体関係だけの交際をする「セックスフレンド(セフレ)」。
セックスするためだけに会うケースや、友達の延長線にセックスがあるケースなど、定義は様々。
金銭的なやり取りは一切なく、お互いが都合のいい時に会ってセックスを楽しむだけの関係性のため、プライバシーに干渉することはありません。
特定の彼氏や彼女がいるにも関わらず、体の相性のいい割り切ったセックスフレンドを作る人も。
また、肉体関係のない、一緒に寝てくれる「添い寝フレンド(ソフレ)」やキス以上のことはしない「キスフレ」と言われる関係もあり、友達以上恋人未満を楽しむことが出来るのが特徴。
援助交際|性的な行為の対価に金銭を受け取る交際
セックスという性的な行為の対価に金銭を受け取る交際は「援助交際」と呼ばれ、売春に近いものがあります。
援助交際は、出会い系サイトで知り合って発展するケースが多く、隠語も多数存在。
また、日本の売春防止法では、「対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交すること」は違法となっており、特定の相手とならば売春にあたらないといったグレーな関係でもあります。
女性側が18歳未満だと知りながら性的行為をしてしまうと、男性は罪に問われる危険性も。
援助交際をするときは、相手の年齢を確かめることはもちろん、お互いの意思確認をしっかりすることが大切です。
大人の関係のメリット
背徳感からスリルを味わえて刺激的
「いけないこと」をしている背徳感からスリルを味わえて刺激的なのが「大人の関係」の醍醐味。
金銭的なやり取りがあったり、人には言えないような非日常な時間を過ごすことで、単調な毎日のスパイスにも。
少し危険な感じや秘密の共有がクセになってしまい、麻薬のような興奮を覚えることが出来ます。
余計な干渉をされることがなく楽ちん
普通のカップルだと、相手のことを分かろうとして無駄なことに気を揉んだり、口を出してしまいがち。
しかし、大人の関係では割り切っているので、余計な干渉をされることがなく気が楽に。
干渉しないということは、ケンカにもなりづらいので、お互い傷付くことがありません。
面倒なことから解放され、ドライな付き合いができるのも魅力です。
自分の時間を優先できて都合がいい
恋人同士だと、記念日やイベントなどで相手のスケジュールに合わせなければならないことが多くありますね。
相手に恋愛感情を持たない大人の関係では、そういった煩わしさはなく、自分の時間を優先することが出来るため都合がいいのです。
また、恋愛にどっぷりハマってしまうと、他に手が付かなくなることもありますが、プライベートを充実させたい人にとっては「大人の関係」がちょうど良く感じるでしょう。
恋愛のいいとこ取りをして、ストレスフリーでいられることは、割り切った関係性だからだと言えますね。
大人の関係のデメリット
相手のパートナーに慰謝料を請求される危険性
結婚している人との「大人の関係」は不貞行為となり、相手のパートナーに慰謝料を請求される危険性が。
相手の夫、または妻は、自分のパートナーに離婚や慰謝料を請求できるだけでなく、不倫相手にも慰謝料を請求できるのが一般的。
不倫が原因で離婚に至った場合の慰謝料の相場は、200万円~500万円となっており、非常に高額です。
相手が既婚者だと分かっていながら「大人の関係」を続けることは、リスクが高いことを知っておきましょう。
会社にバレると社会的に信頼を失う可能性
「大人の関係」は、基本的に許されるものではないため、会社にバレると社会的に信用を失う可能性も出てきます。
社内不倫がバレた場合には、左遷や部署転換などで、今まで築いてきた地位を失ってしまうことも。
パパ活などでも会社に知られてしまえば、社内の人たちから嫌悪感を持たれ、居心地が悪くなってしまうでしょう。
また、援助交際などで罪に問われると、最悪仕事を辞めざるを得ない状況になることも考えられます。
大事な時間を無駄にしてしまう恐れ
特に女性は、適齢期と呼ばれる時期を逃してしまうと、いざ結婚出産をしたいと思ったときのハードルが高くなってしまいます。
大人の関係は、終わってしまえば残るものはひとつもなく、あるのは寂しさだけ。
パパ活や援助交際など、目先のお金だけで関係を続けている場合、若さを売りに出来る期間は限定的。
また、セフレのような気軽な関係を続けている場合も、その間に出会えたかもしれない運命の人を逃す結果になることも。
男性も、経済力を失ってしまえば、同時に女性を失うことにもなります。
お互いが大事な時間を無駄にしてしまう恐れがあることを覚えておきましょう。
普通の恋愛に満足できなくなってしまうことも
大人の関係に慣れてしまうと、その気軽さや刺激がクセになってしまって、普通の恋愛に満足できなくなってしまうことも。
恋愛は、良くも悪くも面倒なことがつきもの。
一度でも大人の関係の良さを味わってしまうと、恋愛の面倒くささから逃げ、また人に言えないような関係を選んでしまうことも少なくありません。
また、最悪な終わり方をしてしまった大人の関係によって、人間不信を招き、まともに人を愛せなくなってしまこともあるのです。
大人の関係を楽しむコツ
今より親密な関係を望まないことが大事
お互いに恋愛感情を持たないのが大前提なので、今よりも親密な関係を望まないことが大事。
相手にパートナーがいる場合、自分のことを優先してもらいたいと考えるのはNG。
割り切った関係であることを十分理解したうえで、接するようにしましょう。
どちらかが恋愛感情を持ってしまうことで「大人の関係」は壊れてしまいます。
過度な連絡を避けてトラブルを回避
相手に家庭があったり、パートナーがいる場合は、家にいる時間は連絡しないなど、周囲から怪しい目で見られないよう細心の注意を払いましょう。
色々話したい日や伝えたい時も、大人の関係ではガマンすることが大事。
お互いのルールを決め、過度な連絡を避けてトラブルを回避するようにしましょう。
2人だけが分かる隠語を作っておくのも良いですね。
相手のプライベートには干渉しないように
「いつどこで誰と何をしているか」恋人同士なら気になってしまうことも、大人の関係では必要ありません。
むしろ、相手のプライベートには干渉しないようにすることが暗黙のルール。
お互いのプライベートを優先し、詮索しないのが大人の関係だと割り切りましょう。
相手が言わないことは知らなくていいですし、自分も言いたくないことは言わなくていいのです。
望まない妊娠をしないように避妊はしっかりと
大人の関係は、恋愛感情とは結びつかないので、子供を持つことは不可能に近いでしょう。
妊娠してしまえば、関係性が拗れてしまうだけでなく、女性は中絶といった身体的ダメージも。
望まない妊娠をしないように避妊をしっかりとすることが、大人の関係では一番大事なこと。
男性がコンドームをするのはもちろんのこと、女性もピルを服用するなどの対策をきちんと取りましょう。
自分の生活を第一に考えて行動しよう
大人の関係を続けていくうちに、相手に依存してしまったり執着してしまうと、自分のことより相手のことを優先させてしまう傾向が。
そうなると、心に余裕がなくなり、利害関係が崩れてしまいます。
あくまでも「大人の関係」は、非日常を楽しむためのもの。
自分の生活を第一に考えて行動するようにすることが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
「大人の関係」といっても、きれいごとでは済まされないことがたくさんあるとお分かりいただけたかと思います。
自分には向いてないなと思ったら、想像だけで楽しむほうがいいかもしれませんね。
「大人の関係」は禁断の果実です。
お互いに割り切って、メリットを感じられるようであれば、楽な人間関係を築くことも可能なので、ドライな性格の人には向いているかもしれません。
しかし、「大人の関係」において、すべては自己責任であり、デメリットも多く、トラブルの危険性と隣り合わせであることも忘れないでくださいね。
執筆:Miki Shimada